スチールラックの歪みの直し方◎お客様対応3000件のプロ解説!
「スチールラックを買って組み立てていたら、棚板が歪んでいるのかまっすぐ入らない…」
「組み立てて使っていたら、棚が歪んでいて物が落ちてきた!」
「棚が歪んで見えるけど、これって不良品?」
といったように、スチールラックの「歪み」に悩む方は実は少なくありません。スチールラックは耐久性が高く丈夫な素材でできていますが、1本1本のパーツが細く華奢なので、歪んで見えたり実際に歪んでしまったりすることがあるのです。
そのまま使うと安全性が気になるうえ、物がきちんと収納できませんよね。こんな時の対処法は大きく分けて二つ。
①正しく組み立て直す
②交換してもらう
この記事では、スチールラックに歪みが生じたときの直し方や商品が不良品だった場合の対処法を解説。
3,000件以上スチールラックのお問合せに応えてきたプロがお伝えします!
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まずは試したい「組み立て直し」
スチールラックといってもさまざまな商品がありますが、ここではスチールラックの国内シェアNo.1のルミナス製品のケースで対処法をご紹介します。
まず商品が届いた時に、パーツを見て歪みがないか確認しましょう。
この時に歪みがあれば初期不良ですので、次の章の「問い合わせ」に進んでください。
一方で「組み立てた状態で歪んでいたのに気づいた」場合です。どう対処すべきか悩みどころですよね。
初期不良に気づかなかったことも考えられますが、意外に多いのが正しく組み立てられていないケース。
そのために、段差や傾きが生じてしまっている事もあります。
この場合、少し面倒に思えても、いったん分解して届いた状態に戻しましょう。
そのうえで、以下のプロが解説するコツを参考に組み立て直してみてください。
棚は平行に
スチールラックで、もっとも歪みが生じやすい場所が「棚」です。
棚が平行に入らず傾斜や段差ができてしまうと歪みが気になるだけでなく、小さなものなどは転落しまうかもしれません。そのため組み立て直す際は、棚が平行に入るよう慎重に行いましょう。
手だけでは奥まで入り込まない恐れもあるので、ハンマーを使って棚板の角を叩いて差し込んでください。
ただし叩きすぎは禁物!ハンマーの力でヘコミや歪みができないよう、力任せにやるのは避けしましょう。
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- ①あらかじめポールに印を付けて、同じ高さになるようにする
- ②棚が沈まないよう、しっかりと奥まではめ込む
手だけでは奥まで入り込まない恐れもあるので、ハンマーを使って棚板の角を叩いて差し込んでください。
ただし叩きすぎは禁物!ハンマーの力でヘコミや歪みができないよう、力任せにやるのは避けしましょう。
アジャスターで調整
アジャスターと言われても、どの部分かわからない方もいらっしゃるかもしれません。アジャスターとは、スチールラックの脚の部分に取り付ける高さ調整金具のこと。大きなネジのような形状をしているのが特徴です。
ルミナス製品にはアジャスターが最初からセットになっているのが基本ですが、他社製品の場合、アジャスターは必要に応じて別途購入するケースもあります。
【アジャスターを取り付けるコツ】
アジャスターは組み立てた最後に取り付けるのではなく、ポールの下に付けて締めた状態で組み立てるのがコツです。
完成したら設置したいスペースにラックを置き、その状態でアジャスターを回して高さを調整してください。
床が傾いているような少し不安定な場所でも、4か所のアジャスターを傾きに合わせて調整することで平行に設置できます。
また、ラックそのものに歪みがある場合も、多少の歪みであればアジャスターで調整できます。
ルミナススチールラックの詳しい組み立て方、解体方法を確認したい方は、以下の記事をご確認ください。
なお、ルミナス以外のスチールラックを使う場合も、組み立て式の場合には最初の組み立てが肝心です。
いい加減に進めず、まずは説明書を見てパーツが揃っているか、歪みや不具合がないかを確認しましょう。
そのうえで手順を守りながら、丁寧に組み立てることが歪みを起こさないコツです。
それでも歪みがあるなら「問い合わせ」を
分解して組み立て直しを試しても、歪みがある場合は初期不良かもしれません。部品自体が歪んでいるか、もしくは配送の過程で衝撃を受けて歪んだ恐れがあります。
この場合、電話やメールで販売店に問い合わせてみましょう。メールや専用のフォームがある場合には、歪んでいる状態がわかるよう写真を撮影したうえで添付するのがおすすめです。
歪みの状態によっては、パーツを送り直してくれたり商品全体を無料で交換してもらえたりするケースもあります。
「お問合せは迅速に」が鉄則
ただし無料交換をしてもらえるかどうかは、購入してから問い合わせをするまでの期間にもよります。
到着後日数が経過していたり長く使用したりしてしまうと、初期不良とみなされず交換できなくなるケースが多いので注意が必要です。商品が届いたら、まずはパーツを一つずつ確認して歪みや不具合がないか確認し、気づいた場合にはすぐに連絡しましょう。
組み立てた段階で歪みに気づいた場合には、その写真を証拠として撮影したうえで、すみやかに問い合わせてください。また、使用後でも初期不良であることが明らかなど、状況によっては無料交換してもらえる可能性があります。
交換や返品は到着後〇日以内などのルールが、設けられていることが多いもの。「時間ができてから組み立てよう」などと放置するのは避けましょう。
歪みを防止するための「防止策」
正しい方法で組み立てたり、初期不良の商品を交換したりして歪みが解消されても、使用していくうちに歪むことがあります。
こういったときに考えられるのが「正しい使い方ができていないこと」です。そこでここからは、歪みを生じさせないための防止策を解説します。
耐荷重の適正化
正しく使うために重要なポイントの一つが「耐荷重の適正化」です。
耐荷重とは載せても耐えられる重さのこと。スチールラックの商品案内ページに棚1枚あたりの耐荷重をはじめ、全体での耐荷重が表示されています。
また、製品のパーツや構造によっては、以下の耐荷重が記載されていることもあるので確認してください。こちらの耐荷重に収まるように荷物を収納するようにしましょう。
・アジャスター取り付け時の耐荷重
・キャスター取り付け時の耐荷重
・キャスター移動時の耐荷重
【購入時に耐荷重を考慮するのも重要!】
今あるスチールラックを使う場合には記載の耐荷重を守ることが大切ですが、購入する時も同様です。デザインやサイズ、棚の枚数や価格だけでなく、何をどのくらい載せるのかを前もって検討。用途に合った耐荷重のスチールラックを選びましょう。
【足元のパーツによって変わる耐荷重に注意!】
スチールラックに最初から取り付けられている、標準のアジャスターなら当然総耐荷重は変わらず使えます。一方、別メーカーのアジャスターを装着する場合には、耐荷重がどのくらいあるのか確認が必要です。
そして特に注意が必要な点。「キャスターを装着する場合」は、大幅に耐荷重は減ります。
また、キャスターを付けた状態でスチールラックを移動させる場合には、さらに耐荷重が落ちます。
移動させながら使うことを予定している場合は、棚1枚あたりの記載された耐荷重ほど物を載せられないことを理解しておきましょう。キャスター移動時の「耐荷重」を超えた重量を載せて移動させようとすると、そもそも重くて動かなくなります。
キャスターが割れてラックが傾き、載せた物が落ちてくる危険性もあるため、必ず移動時の耐荷重を守りましょう。
補強パーツの追加
耐荷重の制限を守っていても、家電製品や大量の陶器など重量のあるものを長く載せ続けると、少しずつたわんだり歪んだりすることがあります。
また、部屋の中で歩行する振動やキャスターで移動するときの負荷、地震が起きることにより歪んでしまうことも。こうした経年劣化や振動による歪みを防ぐためには、あらかじめ補強パーツを追加しておくのもおすすめです。
コの字バー
コの字バーとはその名のとおり、カタカナのコの字の形状をしたバーです。コの字バーで足元を補強することで、重みが加わって次第にポールがハの字に開いていくことを防止できます。
グラつきや歪みのほか、傾いて落下するリスクも軽減することが可能です。耐荷重以内であったとしても重いものを載せる場合にはコの字バーを装着し、ラックをしっかり支えさせ安定感を増すと良いでしょう。
ワイヤーバー
▲ラック下を空けて使う場合にも便利な、すっきり足元を補強できるワイヤーバー
ワイヤーバーは、ワイヤーが螺旋状に組み合わされているバーのこと。スチールラックのポールとポールに橋渡しをしてつなぐことで、足元の補強ができます。コの字バーと同様、ポールがハの字に開いてしまうのを抑えられます。
コの字バーに比べて、スチールラックの下部スペースを大きく確保できるのがメリットです。ただし強度の補強でいえば、コの字バーの方が強度を高くできます。ワイヤーバーは平面ですが、コの字バーはL型で囲むように支えられるためです。
なおワイヤーバーを3枚組み合わせてコの字状に補強した場合、段差が生じてしまいます。これに対し、コの字バーは一体化しているので段差ができません。
エレクター ベーシックには三方クロスバー
▲足元を補強する三方クロスバーはコチラ。クローム・白・黒のカラバリあり!
ルミナスと並ぶスチールラック3大メーカーのひとつであるエレクター ベーシック。こちらのスチールラックをお使いなら「三方クロスバー」で補強ができます。三方クロスバーは、ルミナス製品でいうコの字バーと同様、L字型で三方をしっかりと補強して支えてくれます。
メタルシステムなら強化バー
▲重たい物を載せたい、転倒防止をしたいという方に「強化バー」
ルミナス、エレクターに並ぶスチールラック3大メーカーであるメタルシステムの場合は、強化バーで補強しましょう。強化バーはワイヤー状ではなく、バー1本のタイプです。重量物を載せたい、もしくは耐震強化を図りたいときは、スチールラックの床から3分の2の高さに取り付けます。
まとめ
いかがでしたか?記事をいったん振り返ってみましょう。
スチールラックに歪みができたときの直し方や対処法として、まず試したいのが「組み立て直し」です。歪んでいると思っても、実は正しい組み立て方ができていなかっただけかもしれません。
正しく組み立て直しても歪みがある場合は、初期不良の恐れもあるため問い合わせをしましょう。状態によっては、無料で交換してもらえる可能性があります。
しかし歪みが解消されても、正しい使い方をしないと再び歪むことが考えられます。防止策として、耐荷重の適正化、補強パーツの追加を行いましょう。
スチールラックといえば、頑丈でたっぷり収納できるのが大きな魅力。歪んでしまってどうしよう…と思ったら、ぜひ記事を参考に対処法をお試しくださいね!
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ライター。ヘルスケア・ワークライフの分野で、およそ10年執筆。
不安を「楽」「楽しい」に変えて暮らしを明るく…がライターとしてのモットーです!
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